IPアドレス制限

IPアドレス制限は、特定のIPアドレスまたはIP範囲からのアクセスのみを許可する機能です。オフィスネットワークやVPNからのアクセスに限定することで、セキュリティを強化できます。

概要

IPアドレス制限を設定すると、ドキュメントにアクセスするクライアントのIPアドレスがチェックされます。許可されたIPアドレスまたは範囲に含まれるアクセスのみが許可されます。

設定方法

組織レベルで設定

  1. サイドバーの「設定」をクリック
  2. 「アクセス制御」タブを開く
  3. 「ルールを追加」をクリック
  4. タイプ: 「IP」を選択
  5. 値: IPアドレスまたはCIDR範囲を入力
  6. 「追加」をクリック

リポジトリレベルで設定

  1. リポジトリの設定ページを開く
  2. 「アクセス制御」タブを開く
  3. アクセス制御モードを「repository」に変更
  4. 「ルールを追加」をクリック
  5. タイプ: 「IP」を選択
  6. 値を入力
  7. 「追加」をクリック

IPアドレスの形式

単一IPアドレス

192.168.1.100

特定のIPアドレスからのアクセスのみを許可します。

CIDR表記

192.168.1.0/24
10.0.0.0/8

IP範囲を指定します。CIDRの/の後ろの数字はサブネットマスクを表します。

CIDR早見表

CIDRホスト数
/321単一IP
/24256192.168.1.0 - 192.168.1.255
/1665,536192.168.0.0 - 192.168.255.255
/816,777,21610.0.0.0 - 10.255.255.255

IPv6

IPv6アドレスもサポートしています:

2001:db8::/32

有効な例

入力値説明
203.0.113.50単一IPv4アドレス
192.168.0.0/16プライベートネットワーク範囲
10.0.0.0/8大規模プライベートネットワーク
2001:db8::/32IPv6範囲

無効な例

入力値理由
192.168.1.*ワイルドカードは非対応
192.168.1.0-100範囲指定はCIDRを使用
hostname.example.comホスト名は非対応

複数IPの設定

複数のIPアドレスまたは範囲を許可する場合、それぞれ個別のルールとして追加します。

例: 複数拠点のオフィスを許可

203.0.113.0/24    # 本社
198.51.100.0/24   # 支社A
192.0.2.0/24      # 支社B

各IP範囲からのアクセスが許可されます(OR条件)。

ユースケース

オフィスネットワークからのみ許可

オフィスの固定IPアドレス範囲を設定:

203.0.113.0/24

VPN経由のアクセスを許可

VPNサーバーの出口IPを設定:

198.51.100.10
198.51.100.11

開発環境と本番環境

開発者のネットワークと本番サーバーを許可:

192.168.0.0/16    # 開発環境
10.0.0.0/8        # 本番サーバー

注意事項

プロキシ・ロードバランサー

プロキシやロードバランサーを経由する場合、元のクライアントIPが正しく認識されるか確認してください。

動的IP

動的IPアドレスを使用している場合、IPアドレスの変更時にアクセスできなくなる可能性があります。VPNの使用を検討してください。

IPv4とIPv6

ユーザーの接続方法によって、IPv4またはIPv6のどちらかでアクセスされます。両方を考慮してルールを設定してください。

トラブルシューティング

アクセスが拒否される

  1. 現在のIPアドレスを確認(curl ifconfig.meなど)
  2. 設定されているIPルールを確認
  3. CIDR範囲が正しいか確認

プロキシ経由でアクセスできない

プロキシサーバーの出口IPアドレスを許可リストに追加してください。

VPNでアクセスできない

  1. VPN接続後のIPアドレスを確認
  2. VPNサーバーのIPアドレスを許可リストに追加

セキュリティ考慮事項

  • IPアドレス制限は追加のセキュリティレイヤーとして使用
  • 定期的にルールを見直し、不要なIPを削除